2019年4月24日水曜日

「ヨソモノから見た尼崎」開催のお知らせ






 この4月にはるか東国、神奈川県から尼崎に引っ越してきた私、小林護が直面した多かれ少なかれ様々なカルチャーショックを解説します。
 今だからこそできる「外からの視点」の街歩き。ぜひご参加ください。

開催日時:2019(令和元)年68日(土)13時~17

集合場所:阪神尼崎駅北口噴水前
解散場所:尼崎城址
問い合わせ:kobamamogeo@gmail.com

参加申し込みはこちらからどうぞ


 阪神尼崎駅周辺の城下町尼崎をめぐります。メインは私のカルチャーショックですが、それ以外にも普通に地域の解説も挟みます。当日飛び入り参加も大歓迎ですが配布資料が足りない場合もありますの、ご了承ください。
 巡検中は特に料金等が発生することはない予定です。 ですが、時間が余ったら尼崎城に入るかもです。その場合は入場料一人500円です。

 
また、ジオ鹿との共同企画、朱引一周もよろしくお願いします!

 





2019年4月22日月曜日

平安京一周に参加して

4月21日(日)に永太郎さんが主宰する「平安京一周」という企画に参加しました。

 内容はそのままズバリ。平安京を一周する、ただそれだけ。しかしそこはさすが京都様々なものを見つけられました。

ということでツイッターで紹介しきれなかった分をまとめました。
ちなみに私が最近注目している「町中の祠」ですが、さすがは京都、1日で23の祠に出会うことができました。

町中の祠というのはこういうもののこと。近畿地方の都心部に卓越すると思われるが要検証。

平安京の数少ない遺構。平安京は現在に至るまでずっとある程度の都市であり続けたが故に遺構が極端に少ない。


市電の廃線跡

市電の廃線跡の脇にあった市電がデザインされた電話ボックス





漸く平安京の南西角。しかしこの辺りは氾濫原で計画されただけで実際には建設されなかったようだ。8世紀の時点で都市計画を完遂できないあたり・・・


史跡西寺阯。阯は址の異体かな?
東寺は今も栄えて世界遺産にもなっているというのに方や西寺はこのありさま。

矢取地蔵尊前にある道標。
右 やなぎ観世音菩薩、左 やわた八幡宮 往来安全

平安京の正面門、羅城門跡。
現代日本人にとっては羅生門と書いたほうがなじみがあるが正式は羅城門。

上に擬宝珠のようなものがついてる電信柱は市電の架線柱だったものらしい。


これはどれくらいの人がわかってくれたのか。はい、きんいろのモザイクデース!


町中祠・・・だが肝心の祠がなく置き場のみ。そして下には逆卍!ハーケn・・・


旧任天堂本社。もとはトランプや花札を作る普通の中小企業だった。


京都御所内、平安京北東角!


写真が斜めってしまってますがここが今回の巡検のゴール。内裏の裏、一条通の中央。

締めは永太郎さんおすすめの鉄道模型が走る定食屋さん。たまには模型を走らせたくなりました。


雑な内容ですが以上になります。


企画してくださった永太郎さんありがとうございました。
ちなみにわたしも6月8日に尼崎で街歩き企画を行う予定です。ぜひご参加ください。


2019年4月21日日曜日

兵庫県尼崎市の道路元標

兵庫県尼崎市には道路元標が設置された大正九年時点で
尼崎市、川辺郡小田村、川辺郡立花村、川辺郡園田村、武庫郡大庄村、武庫郡武庫村
の1市5村が置かれていた(注1)。

このうち
川辺郡立花村、武庫郡大庄村、武庫郡武庫村の道路元標は現存している。

川辺郡小田村、川辺郡園田村は失われているものの古写真が残っているが、尼崎市のものは写真が残っていないため実際に設置されたかは不明である(荒木2008)。

2019年4月20日に現地調査を行い武庫郡大庄村、武庫郡武庫村の道路元標の現物を確認した。川辺郡立花村については所在地である小学校が無人だったため入ることができなかった。なので今後の課題とする。


武庫郡大庄村道路元標

告示場所
武庫郡大庄村大字東字開一二二

現在設置場所
尼崎市大庄中通4-43大庄小学校構内

状態
現存(やや移動?)

立地形態
1.役場前型

石の形状は大正十一年の告示(上田1990)通りで背面側面に文字無し





武庫郡武庫村道路元標

告示場所
武庫郡武庫村大字西昆陽字半行寺東六

現在設置場所
尼崎市西昆陽2-15-13昆陽歩道橋下

状態
現存(やや移動?)ただし下部20㎝程埋没

立地形態
4.街道辻型(見方によっては1’役場先型ともとれる)

石の形状は大正十一年の告示(上田1990)通りで背面側面に文字無し


脚注

注1
web版「図説尼崎市の歴史」近代編 第2節尼崎の町と村3 町村性の施行
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai2-3.html
(2019年4月20日閲覧)

参考文献

荒木勉2008『尼崎の道標を訪ね歩く』
上田倖弘1990『「道路元標」を尋ねてー奈良県ふるさとめぐりー』

吹田市の軽便鉄道について

この記事は道路元標調査の副産物としてできた記事である。  先日、道路元標の調査のために今昔マップで吹田市を見ているとふと1本の線路記号に気づいた。 図1 2万5000分1吹田および大阪島北部 昭和4年修正、同7年発行  時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」(...