兵庫県尼崎市には道路元標が設置された大正九年時点で
尼崎市、川辺郡小田村、川辺郡立花村、川辺郡園田村、武庫郡大庄村、武庫郡武庫村
の1市5村が置かれていた(注1)。
このうち
川辺郡立花村、武庫郡大庄村、武庫郡武庫村の道路元標は現存している。
川辺郡小田村、川辺郡園田村は失われているものの古写真が残っているが、尼崎市のものは写真が残っていないため実際に設置されたかは不明である(荒木2008)。
2019年4月20日に現地調査を行い武庫郡大庄村、武庫郡武庫村の道路元標の現物を確認した。川辺郡立花村については所在地である小学校が無人だったため入ることができなかった。なので今後の課題とする。
武庫郡大庄村道路元標
告示場所
武庫郡大庄村大字東字開一二二
現在設置場所
尼崎市大庄中通4-43大庄小学校構内
状態
現存(やや移動?)
立地形態
1.役場前型
石の形状は大正十一年の告示(上田1990)通りで背面側面に文字無し
武庫郡武庫村道路元標
告示場所
武庫郡武庫村大字西昆陽字半行寺東六
現在設置場所
尼崎市西昆陽2-15-13昆陽歩道橋下
状態
現存(やや移動?)ただし下部20㎝程埋没
立地形態
4.街道辻型(見方によっては1’役場先型ともとれる)
石の形状は大正十一年の告示(上田1990)通りで背面側面に文字無し
脚注
注1
web版「図説尼崎市の歴史」近代編 第2節尼崎の町と村3 町村性の施行
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai2-3.html
(2019年4月20日閲覧)
参考文献
荒木勉2008『尼崎の道標を訪ね歩く』
上田倖弘1990『「道路元標」を尋ねてー奈良県ふるさとめぐりー』
2019年4月21日日曜日
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