東京~塩釜間や大津~京都間にはまとまった数がありますが、大阪府内にも実はあります。
それが大阪城内の几号水準点です。
几号水準点大阪城桜門
横棒約9cm。東京の几号水準点と比べるとやや大きいです。
桜門前の橋の左側欄干にあります。
北緯34度41分5.53秒
東経135度31分32.28秒
(地理院地図で測定)
几号水準点大阪城大手門
大きさは桜門と同じです。彫癖からしても同じ測量で掘られたものと考えて構わないでしょう。柵の柱で半分隠れてしまっています。
こちらもやはり左側欄干にあります。
北緯34度41分6.20秒
東経135度31分19.40秒
(地理院地図で測定)
しかし、これらの基準点がいつ、だれの手によって刻まれたものなのかはわかっていません。
几号水準点というと基本的に内務省地理局が設置したものですが地理局が大阪で測量した記録はないようです。
また大阪城ということで陸軍の大阪砲兵工廠か第四師団に関係するものの可能性もありますが陸軍がイギリス式の几号水準点を用いた例はほかになく、これも不自然です。(陸軍はドイツ式、すなわち現在も使われている角柱型の基準点を使用)
大阪府内にある几号水準点は私が知る限りこの2つだけです。しかしよくよく探せばもっとあるかもしれません。もし何か情報がありましたらコメントにお願いします。飛んでいきます。
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